レーザー学会 中国・四国支部、関西支部連合 若手学術交流研究会報告


開催日時:平成28年12月14日 (水) 〜15日 (木)
開催場所:六甲保養荘(〒662-0006 兵庫県西宮市越水社家郷山1-95)

12/14 (水) 〜15 (木) の2日間にかけてレーザーに関連した若手研究者(主に大学院修士及び博士課程の学生)を対象とした学術交流研究会を実施しました。発表件数は、2件のチュートリアル講演を含めて合計23件でした。

チュートリアル講演では、初日に原口雅宣先生(徳島大学)から「表⾯プラズモンポラリトンの基礎と応⽤」、また2日目は、吉田実先生(近畿大学)から 「ファイバーレーザーの基礎」に関して非常に分かり易い講義をいただきました。若手研究者からは、(1) レーザーと物質との相互作用の基礎物理、(2) 表面プラズモンポラリトン、(3) 光通信技術、(4) レーザー加工、(5) ファイバーレーザー光源開発、(6) レーザーを用いた新機能材料合成、などバラエティに富んだ大変興味深い発表が21件あり、発表後には活発な質疑応答が交わされていました。

若手優秀発表賞に応募された研究発表を対象に優秀発表賞の選考を行い、厳正な審査の結果、優秀発表賞4名を以下のとおり決定しました。受賞者の皆様おめでとうございます。

古川 雄規(京都大学 化学研究所)
「フェムト秒レーザーダブルパルス照射によるチタンのナノアブレーション」

我妻 直樹(京都大学大学院 工学研究科)
液相レーザーアブレーションによる蛍光性ナノダイヤモンドの作製

鎌田 隼(徳島大学工学部 光応用工学科)
プラズモニック導波路による非平衡Mach-Zehnder干渉計の光伝搬の解析

中西 佑太(京都大学大学院 工学研究科)
β-Ga2O3内部への偏光依存ナノ周期構造形成とそのメカニズム解明

研究会後の懇親会においても若手研究者同士で大学や研究分野の垣根を越えた交流が行われ、本研究会を盛況のうちに終了することができました。


研究会風景